
ライブ配信詐欺に遭ってしまい、クレジットカード情報が盗まれました…。
京本大我くんのソロライブ『TAIGA KYOMOTO LIVE TOUR 2025 BLUE OF LIBERTY』。
チケット争奪戦に敗れ、行けない悲しみを抱えながら迎えたライブ初日。
「配信やるみたいです!」
ジャニオタ仲間の同僚から、X(旧Twitter)のDMでリンク付きのメッセージが届きました。
そこには「TAIGA KYOMOTO LIVE TOUR 2025 BLUE OF LIBERTY 生中継」という言葉と、公式で使われているライブ告知の画像とロゴが。
「ついに配信スタート!無料で観られる!」という文言に惹かれ、開いたリンク先は、クレジットカード情報を抜き取る詐欺サイトでした。

その心理を、まんまと詐欺に利用された形でした。
ライブ配信詐欺サイトが急増中?!

SNSの偽アカウントで誘導してくる
近年、人気インフルエンサーや芸能人の名前を騙った偽のライブ配信サイトによる詐欺被害が急増しています。
一見、正規の配信サービスと見分けがつかないほど巧妙に作られており、「限定ライブ視聴はこちら」「無料配信中」などといった甘い言葉でユーザーを誘導します。
しかし、リンク先は正規サービスではなく、クレジットカード情報や個人情報を盗み取る目的の偽サイトであることが大半です。
実際に私が被害にあった詐欺サイト

ライブ配信詐欺サイト
こちらは、私が実際にクレジットカード情報を入力してしまった偽のサイトです。
最近では、ジャニーズのタレントの方々がさまざまな媒体で発信を行っているため、「こういったサイトも利用しているのかもしれない」と思い込んでしまいました。
そのサイトでは「無料配信を見るには会員登録が必要」と案内され、名前・メールアドレス・クレジットカード情報の入力を求められました。
入力欄の注意書きには「クレジットカード情報を入力しても引き落としは発生しません」と記載されていました。
日本語の表現に少し違和感があったため怪しいと感じてはいたのですが、信頼している友人から共有されたことと、SNSアカウントの登録日が古かったこともあり、安心してしまいました。
さらに、ライブの開演時間まで残り3分というタイミングだったこともあり、焦ってクレジットカード情報を入力して登録してしまったのです。

サブスクリプションに登録するように促される
クレジットカード情報を入力すると、今度はサブスクリプション登録を案内する画面に進みました。
「5日間は無料で利用可能」と書かれていましたが、「無料視聴なのに、なぜサブスクリプション登録が必要なのか」と不審に思い、いったんブラウザを閉じて、先ほどの大我くんのライブ配信ページに戻ってみました。
すると、ログインボタンが表示されていたので、先ほど入力したメールアドレスとパスワードでログインを試みましたが、ログインできませんでした。
ところが、サブスクリプション案内のページに進むと、なぜかログイン済みの状態となっており、そのまま登録を促される形になっていました。
この時点で、ようやく「詐欺サイトかもしれない」と疑い始めました。
その後、X(旧Twitter)での投稿を確認したところ、他のファンの方がすでに注意喚起をしてくださっており、事態を理解しました。
私は、サイトを共有してくれた友人にも、これは詐欺サイトだったと報告しました。
友人は仕事中だったとのことで、後に「小休憩のときにたまたま見つけて、急いで共有してしまった。ちゃんと情報を確認していなくてごめんね」と謝ってくれました。
その詐欺サイトに対して「アカウント情報を削除してほしい」と問い合わせてみたところ、なんと1分もかからず、即座に返信が返ってきました。
それは明らかに自動返信のメッセージだと取れる速さで、しかも回答は「アカウントは存在しないので削除は不要」とのことでした。
しかし、私はすでにクレジットカード情報を入力してしまっていたため、これはカード情報を盗むことが目的の詐欺サイトであると確信しました。
さらにサイト内のQ&A欄には、「サブスクリプションに登録していないのにお金が引き落とされた」という質問があり、それに対する回答として「登録時にカードが一度切られるが、後に返金される」といった説明が書かれていました。
これは恐らく、カードの有効性を確認するための“試し切り”であり、有効と判断されればその後、高額な不正利用につながるのだろうと感じました。
信じてしまった理由

2024年から作られフォロワーの多いアカウントからも誘導していた
偽の視聴サイトのデザインやSNS運用が非常に精巧で、公式と見分けがつかないほどの完成度を持っています。
複数のアカウントから偽サイトに誘導しており、中には1年前からアカウントを作り、フォロワー2万人持っているものもありました。
その結果、私は判断が鈍り、偽サイトにクレジットカード情報を入力してしまうという被害に遭ってしまいました。
そのとき、以下のような理由で「本物だ」と信じてしまったのです。
信じてしまった理由
- サイトの作りが非常に整っていて、公式サイトのような雰囲気がありました。
公式の画像が巧みに使われており、違和感がありませんでした。 - SNSアカウントがかなり前から稼働しており、公式スタッフを名乗っていました。
実際に公式アカウントの投稿をリツイートしていたため、公式だと思い込んでしまいました。 - ある偽アカウントは1年以上前から存在していたにもかかわらず、公式側からの注意喚起がなかったため、「公認の関連アカウントなのかも」と誤解してしまいました。
- 実際のライブ配信当日、しかも配信直前というタイミングで、友人から共有されたことで焦って信じてしまいました。
- 最近はジャニーズも海外展開に力を入れているため、海外プラットフォームを使うこともあるだろうと自然に思ってしまい、登録してしまいました。
- すべての情報を追いきれないまま推し活をしていたため、情報に疎くなっていたことも判断を鈍らせました。

少しでも「おかしいな」と感じた場合は、すぐにカード情報などを入力せず、公式サイトや公式SNSで発信されているリンクであるかどうかを確認してください。
詐欺サイトにクレジットカード情報を入力してしまった時の応急措置

まず最初にすべきことは、クレジットカード会社への連絡です。
カード情報を入力してしまった場合、第三者による不正利用が発生する可能性があります。
カード会社に連絡し、カードを一時停止または再発行の手続きを行いましょう。早ければ早いほど、不正利用を防げる可能性が高くなります。
次に、警察の「サイバー犯罪相談窓口」または「消費者ホットライン(188)」へ相談・通報しましょう。
警察には詐欺サイトの情報を提供することで被害の拡大を防ぐことができ、消費者ホットラインでは消費生活センターの相談員が今後の手続きや対応方法について具体的なアドバイスをしてくれます。
どちらも早めに連絡することで、被害の最小化につながります。
さらに、SNSや知人への注意喚起も忘れずに行いましょう。
自分と同じように信じてしまいそうな方が周囲にいる場合、情報を共有することが被害拡大の防止につながります。
「こういう手口があった」「このサイトは偽物だった」など、できる範囲で具体的に伝えることが大切です。
詐欺サイトだと気づいたらすぐやるべきこと
やることリスト
- カード会社に即連絡してカード停止
- 警察のサイバー犯罪相談窓口に相談
- 消費者ホットライン(188)に通報
- SNSや知人への注意喚起
カード会社にすぐ連絡できない事情がある場合の対処法
私はその時、カード会社への連絡が出来ない状態でした。
けれど、カード会社に連絡できなくても、カード会社のマイページから不正利用されにくいセキュリティ設定をすることが出来ました。
その時の応急措置を紹介します。
エポスカード利用者としての応急処置
今回、被害にあったクレジットカードはエポスカードでした。
エポスカードはエポスNetやアプリから、セキュリティを強化できる設定が可能でした。
以下の設定を即時に行いました
- 海外ネットショッピングの利用停止
- 海外ショッピングの利用停止
- 海外キャッシングの利用停止

カード番号を入力してしまった直後だったので、少しでもリスクを減らすための応急措置です。
「3Dセキュアがあっても安心」とは限らない
最近はカードに「3Dセキュア(本人認証)」が付いていますが、非対応の海外サイトではスキップされてしまうため、カード番号さえあれば決済されるケースがあります。
つまり、カード番号と有効期限だけで決済が通るケースが実在します。
海外にはこうしたサイトが多く存在するため、「海外利用を止める」ことが非常に重要です。
カード会社の連絡先&再発行手数料について
もし詐欺にあった場合、それぞれのカードの連絡先と、再発行にかかる手数料をまとめましたのでご活用ください。
※情報が古くなっていることもあるので、最新情報は公式サイトで確認お願いします。
カード会社 | 再発行手数料 | 応急対策 |
---|---|---|
楽天カード![]() |
通常:1,100円(税込)対象外:楽天ブラックカード、楽天プレミアムカード、楽天ゴールドカード、楽天ビジネスカード、楽天銀行カード、ETCカード(無料) | 24時間対応のサポート(0120-30-6910)に連絡し、カード停止・再発行手続き |
三井住友カード | 1,100円(税込)※電話・書面手続きの場合(WEB手続きは無料) | サポート(0120-919-456)に連絡し、カード停止・再発行手続き |
JCBカード | 一般カード:1,100円(税込)ゴールド・プラチナ・ザ・クラス:無料 | サポート(0120-500-847)に連絡し、カード停止・再発行手続き |
アメリカン・エキスプレス | 無料(紛失・盗難による再発行) | サポート(0120-020-120)に連絡し、カード停止・再発行手続き |
UCカード | 通常:1,100円(税込)ETCカード:550円(税込) | サポートに連絡し、カード停止・再発行手続き |
ダイナースクラブカード | 無料(紛失・盗難による再発行) | サポート(0120-074-024)に連絡し、カード停止・再発行手続き |
オリコカード | 1,100円(税込) | サポートに連絡し、カード停止・再発行手続き |
エポスカード | 無料(紛失・盗難による再発行) | 24時間対応サポート(03-5340-3333)に連絡し、カード停止・再発行手続き。エポスNetまたはカードセンターで再発行手続き可。 |

エポスカードはチケット優待が豊富&ポイントがたまりやすいのでメインで利用していたのですが、今回の件で、ますますエポスカードは良いと感じました。
ネットからセキュリティ強化が出来たり、再発行手数料が無料な点は今後も利用していくうえで大きな安心感を得られました。
【まとめ】詐欺サイトに騙されてしまったら
偽のライブ配信サイトなどにクレジットカード情報を入力してしまった場合は、「気づいたらすぐに行動すること」が何よりも大切です。
被害を最小限に抑えるため、以下のポイントを落ち着いて実行しましょう。
- カード会社にすぐ連絡し、カードを停止
- 再発行の手続きを行う。警察の「サイバー犯罪相談窓口」や「消費者ホットライン(188)」に相談して、被害情報を共有・対応のアドバイスを受ける。
- SNSや知人に向けて注意喚起を行い、同様の被害を防ぐ。
こうした詐欺は、一見して見抜けないほど巧妙に作られています。
被害に遭ってしまっても自分を責めず、必要な対応を冷静に行いましょう。
そして、情報を共有することで、次の被害を未然に防ぐ力にもなります。

でも手続きが面倒&嫌な気持ちになったので、詐欺サイトに騙されないことが一番です。